一人暮らしも魅力は最初だけ

自分が一人暮らしする女性のトコロへ嫁いだのは、これが最初であった。奇妙な表現だが、説明するゆえに我慢を。前に養ってくれた者は、男性。

そして飽きられたんだろうか、売りに出され、現状―嫁いだとゆう次第。そうだ、あたしは喋れぬ。体も動かせぬ。有るのはボディーと心のみ。

だから普段は棚に置かれたり、時々ママゴトへ遊びに付き合ったり、放置される事が、、。でも、今回は違う。現マスターは私を愛娘、恋人だと言い、日々愛を注ぐ。

ドールを愛する、変わり者。聴いた事無くもないが、こうも弄られる日々が来訪すっとは…。一人暮らし故に、抱く相手もこの身他に無く…。構ってくれる。

それが幸せ、役割を全うのドール。そう考えてきた。良いんだこれで。もし、一人暮らしを辞め、飽きれば…。恐ろしき発想、そう互いに恐き事は飽き。大敵だ。

一人暮らしも最初こそ魅力あれ、後は下落。だからこそ、自身も不安を感じるばかり…何時までも、ママの元で眠りたい。